(社)日本奇術協会主催定例公演 「Magic of MAGIC」第20回公演レポート
日時  2007年7月2日「月」
場所  目白  シアター風姿花伝
チケット 前売り 2700円  当日 3000円
その他 年間パスポート 24000円
開場 18:30  終演 20:50

MOMマジック教室 講師 幸条スガヤ先生
「料金別途 講習費 1000円 教材1500円程度」

出演(敬称略) ジュニア渚「クロースアップ」
SHINKOH&TOMOKO/神雅喜/Magical☆egg/FUMIO/チカパン/司会 ナナオ

ものまねでジュニア渚さんがぐっと盛り上げて登場した。
声がそっくりである。
お客さんを舞台に上げて、困らせたり、カードで遊んだりと、今まで拝見したことが無い渚さんの一面を拝見しました。
話術も巧み出し、雰囲気がとっても良かった、一枚のカードで客を 15分遊ばせるんだから凄い。
因みにこの遊びは舞台にシルクハットを置き、客が手から離すカードをその帽子の中に落とすだけである、そういえば、本に出ていたのを思い出し、家に帰ってやってみたら、直ぐに出来た。
サテ、皆さんどのようにしたら帽子に入るか判りますか。

1部
TOMOKOさんによる、メンバー紹介後に華麗なお二人のファイヤー マジック、カード、シガレット、パイプ。鳩など手馴れた演技。
軽快なテンポの動きなので、非常に見やすい感じがいいね。

KASSY
第1回の記念すべき公演に出演していた、そのときも可愛いお嬢さんが一緒だったが、今回も一緒だ。
今回は白を基調のドレスからの淡い 花の取り出し、芸名もMagical☆eggとなっていた。
一年間で随分とお嬢さんが 成長した感じ、これからが楽しみである。
特に2部のラストは幅の狭い七色の延べシルクから大きなフラッグになる 所は綺麗で夢が有ってよかった。

神 雅喜&チカパン
今回のために急遽コンビを作った、パントマイムのお二人。
神さんは、テンヨー大会に3回も出た実力者、マイムとマジックを融合させて活躍中そしてチカパンさんは東京都公認ヘブンアーティスト。
二人のちからをあわせたマイムは身を乗り出してみてしまう感じ。
特に舞台に高さ1Mくらいの衝立を置き、二人が階段を下りてゆく、上ってくる。
風船の紐に掴まって上がってゆく仕草なんて、本当に見事であった。
神さんは芸能人で一番シルクハットが良く似合うと思う。

2部でもチカパンさんが両手の白い手袋だけでのマイムで表現する、流れる雲、蝶々、鳥、植物が伸びて花が咲く、観客に自由に創造させる表現は初めて見ました。

FUMIO
米国27年間在住、アメリカナイズされた、ちょっとおしゃれで、おとぼけの コミックがなんとも面白い。テキサス州マジック大会で6回連続優勝し 各地のコメディークラブに出演。陽気なエンターティナー くだらないから面白い。
日本にはあまり居ないタイプの芸人さんです。
私はこの手のコミックが好きでお勧めです。

TOMOKOさんのシルクマジックのシルクの見せ方が綺麗だったなぁーーー。
物をおくときも丁寧だし、優しく扱っているのがなんとも素敵「踊り明かそう」の曲が合っていた。
また。「メモリー」の曲にのせてのゾンビが新鮮良かった。
ラストはお二人のバードマジック。
今回のラストはなんと、アヒルが出て来たのは驚いた。
今回は何故か、「見とれていて」メモを殆ど取らなかったので或いは順番が違っているかも知れない。
この所、影で新鮮味が無くなったとか小耳に挟むがじっくりと演技を拝見すると、そこかしこに新しいアイディアや演技の中身を替えていることに気が付く。
マニアの見方になってきたかなと思うが、それに気がつくのもまた面白い、ただ前に見たからと、見過ごすことなく、じっくり拝見すると、また新たな発見があるものだと、つくづく感じた。

浅井精治